猫の心拍数が多い、心拍が早い!病気かも!?と思ったことはありませんか?
猫の心拍数が多いのは理由があります。
そんな猫の心拍数についてご紹介します。
心拍数とは?
一定の時間内に心臓が拍動した回数のことで、通常は1分間の回数(bpm: beat per minutes)で表現されます。
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-032.html より)
運動時などは心拍数が上がるため正常値を測定するには安静時の心拍数が測定されます。
人間の場合は安静時は1分間に約60〜80回ほど心拍するといわれています。
猫の心拍数正常値
安静時の猫の心拍数の正常値は1分間に140〜220回といわれています。人間の倍以上も多いため、愛猫の心拍数が自分より多いから病気かもしれないと思うかもしれません。
猫の心拍数が人間より多い理由
人間の心拍数の倍ほどの心拍数がある猫はなぜ心拍数が多いのかは体の大きさに関係します。
動物の心拍数は体が小さい動物ほど心拍数が多く体が大きい動物ほど心拍数が少ないといわれています。
ちなみに、ヨーロッパヒメトガリネズミというネズミは1分間に1200回も心拍する。
また、地球最大の動物であるシロナガスクジラは1分間に10〜30回しか心拍しません。
なので動物の種類によって心拍数は大きく違ってきます。
それでも心拍数が多く病気かもと思ったら心拍数を測ってあげましょう。
猫は人間よりも体が小さく心拍数が多い生き物ですが、それを踏まえても心拍数が多い、病気かもしれないと思った場合は猫の心拍数を測ってあげましょう。
猫の心拍数の測定方法
心拍数の計測方法にはいくつか種類があります。ここではメジャーとされている測定方法を紹介します。
まず、心臓は精神状態にとても影響されやすいので緊張すると心拍数が上がり正確に測定できません。心拍数を測るときは猫がリラックスしている状態で測りましょう。
簡単な方法
簡単な方法では自分の手や指を安静時の猫の心臓付近や後ろ足の股関節付近にある太い血管に当てて1分間に拍動した回数を数えるという測定方法です。しかし、この方法は正確に測定するのが少し難しいです。
聴診器を使う方法
自分の手だけで正確に測定するのは難しいと感じたら。聴診器を購入しましょう。自分の手で測定するより聴診器を使った測定のほうが正確に心拍数をだせます。心拍を聞くためなのでそれほど高価な物でなくて大丈夫です。
聴診器が用意できたら猫の心臓付近に聴診器をあてて耳を澄まして拍動を聞き数えてください。
猫も人間と同じで心臓の位置は胸の中心より少し左にあるので左胸や左脇に聴診器をあてると聞きやすいです。
1分間測り続けることが難しい場合
心拍数を1分間数えることは意外と難しい場合が多いです。そんな場合は短い時間測定して1分間に換算して心拍数をだすという手も有効です。
- 30秒計測してでた心拍数×2 = 1分間の心拍数
- 20秒計測してでた心拍数×3 = 1分間の心拍数
- 15秒計測してでた心拍数×4 = 1分間の心拍数
- 10秒計測してでた心拍数×6 = 1分間の心拍数
などの計算があります。
短い時間測定し換算する場合もできるだけ長い時間測定し計算したほうが心拍数に誤差が少なくなるのでなるべく長い時間測定しましょう。
自分では上記の測定方法で測定できない場合
自分で測定しようと試みた結果、どうしても自分では測定できないと思った場合は動物病院などに行き正しい心拍数を測定してもらいましょう。
病院で測定した場合、自宅でリラックスした状態で測定するより猫が緊張したりすることがあるので多少は心拍数が多くなる場合がありますが自分で測定できない場合は仕方ありません。
測定した結果、平均より心拍数が少ない、または多い。
猫の心拍数を測定した結果が平均よりも大きくずれていた場合は動物病院へ連れて行きしっかり診てもらいましょう。