猫は暗闇でも見えている?猫が暗闇でも見えている理由

猫は暗闇が得意と聞いたことはありませんか?

実は猫は人間が必要なの6分の1の光の量さえあれば周りを見ることができます。

では、なぜ猫は暗闇でも周りを見ることができるのか解説します。

猫の目と人間の目の違い

猫の目は人間と違い特殊なつくりをしています。

その特殊なつくりを活かして暗い場所での活動を得意としています。

人間よりも大きい瞳孔

まず人間の目と猫の目は瞳孔の大きさや形が大きく異なっています。

猫は体の大きさにしてはとても大きめな目を持っています。大きい目を持っているということは大きい瞳孔を持っているということです。

瞳孔とは目の中に入る光の量を調整する機能があります。

人間の目の瞳孔は多少の変化はあるものの基本的には丸い形をしています。そのため瞳孔が縮んでいるときと広がっているときの大きさの変化は15倍ほどしかありません。

しかし、猫の目の瞳孔は昼間や灯りがついている場所などの明るい場所では縦に細長く、夜や灯りがついていない場所などの暗い場所では丸くて大きな形になります。なので瞳孔の縮んでいるときと広がっているときの大きさが140倍〜300倍あるといわれています。

このように、猫は瞳孔の形を変えて目に入る光の量を変えることで少しの光量でもより多くの光を取り込み暗闇で周りを見ることができるよう調整しているのです。

タペタム(輝板)がついているから

猫の目が暗闇でも使えるのは瞳孔が大きいからだけではなく、網膜の後ろにタペタム(輝板)という光の反射板がついているからなのです。

光が目に入るときに網膜にある視神経を一度刺激して入ってきた光をタペタムが反射させてもう一度網膜の視神経を刺激することで光の量を2倍に増やしているのです。

こうすることでわずかな光でも多くの光量を取り込んでいるのです。

ちなみに、猫の目が暗闇で光るのはこのタペタムが周りの光を反射して目が光っているように見えているという仕組みです。

真っ暗では見えない

猫は光の取り入れ方や光量の調整がとても上手いですが、光が一切ない真っ暗な場所では何も見えなくなります。

光のない部屋や檻に閉じ込めると猫は何も見えなくなりとても不安でストレスがたまるのでやめてあげましょう。

猫の視覚はどうなっているのか

人間の目と違い猫の目は光をより多く取り入れることができる猫ですが、そのほかの視覚はどのようになっているのでしょうか

猫の視力は?

暗闇では活躍できる猫の目は一体どれほどの視力があるのでしょうか。

一説によると、視力は人間の10分の1程度しかないそうです。

しかしその視力を補うために動くものにすぐに反応できるようになっており、小動物などの獲物の捕獲や外敵から身を守るのに役立っています。

猫じゃらしやおもちゃに反応するのはそのためであるといわれています。

猫の目に色はどう写っているか

実は猫の目は人間よりも色を識別することができません。

人間の見えている赤色は猫の目には緑色に、人間の見えているオレンジ色は猫の目には黄色に見えているそうです。

その理由は目の中にある2種類の細胞のバランスが関わっています。

猫は人間と比べて、光の量を感じる細胞である桿体細胞が発達している分、色を判断する細胞である錐体細胞が劣っているため、色の判断が人間よりも苦手となっています。

猫は明るすぎると光の調整ができない

猫は光量の調整が上手ですが突然明るくなったり明るすぎると失明してしまう可能性があります。

暗い場所で突然フラッシュ撮影したりライトなどで顔に光を当てると失明や強いストレスの原因となる恐れがあるので絶対にしないように注意しましょう。