猫は一日何時間寝る?気になる一日の大半を寝ている理由

一日のうちのほとんどを寝ているように見える猫。

実際には何時間ほど寝ているのか、なぜ長い間寝ているのかご存知ですか?

気になる猫の睡眠についてご紹介します。

一日の平均睡眠時間

成猫の一日平均睡眠時間は約12~16時間だといわれています。

子猫の場合は成猫よりも長い約20時間眠っているといわれています。

なぜ子猫のほうが睡眠時間が長いかというと、睡眠時に成長ホルモンなどが分泌され、眠っている間に成長するため成猫よりも睡眠時間を長くする必要があるためです。

また、10歳程度の高齢猫になると子猫と同じくらいの睡眠時間をとるようになり歳をとるごとに睡眠時間が増え、寝て過ごすことが多くなります。

2種類の睡眠がある。

猫は人間と同じように寝ている間に2種類の睡眠をしています。浅い睡眠の「レム睡眠」と深い睡眠の「ノンレム睡眠」の2種類です。

熟睡(ノンレム睡眠)している時は無防備でリラックスしたような姿で眠っており、名前を呼んでもなかなか反応してくれません。

ところが、浅い眠り(レム睡眠)の時は、「高速眼球運動」といわれる目を閉じたまま眼球を動す運動や尻尾や手足を動かしたり、寝言のように鳴いたりします。この時に名前を呼びかけると反応し、猫の近くを通るだけでも起きることがあります。

また、このレム睡眠の間は眠りが浅くなるため夢を見るといわれています。

猫のレム睡眠について

人間の睡眠の周期は浅い眠りで目が冷めやすい「レム睡眠」が全体の2〜3割、深い眠りで熟睡している「ノンレム睡眠」が7〜8割と動物の中では比較的ノンレム睡眠が長く、猫の睡眠の周期は、「ノンレム睡眠」が1割、「レム睡眠」が3〜9割程度です。なので、例えば猫が20時間寝たとしても熟睡していたのは3時間ほどとなります。長い間寝ている猫でも熟睡できている時間はとても短く、睡眠時間の大半が熟睡できていないということです。

一日の大半を寝ている理由

猫が一日の大半を寝ている理由は猫の本能が関係しています。

昔、猫が狩猟動物だった頃、自分の姿が見られにくく、狩をする対象となる獲物が寝ている夜に活動するために昼に長時間寝てエネルギーをしっかり蓄えていました。

また、寝ている時の物音や異変に素早く気づき身を守るために睡眠が浅く物音などで起きやすい「レム睡眠」が睡眠の多くを占めていました。

これらの長時間で浅い睡眠という昔の習性が、現在の猫にも本能として受け継がれており、猫が一日の大半を寝ている理由です。

猫の寝相

猫の寝相にはそれぞれ意味がある場合もあり、主に気温や警戒心が関係しています。

寒い時には体温の熱を逃がさないように丸まって寝たり、暑い時は体の熱をなるべく逃すよう広がって寝る。

警戒している時は小さく丸まって寝る、安心している時は脱力して寝るなど人間と似ています。

猫が眠りやすい環境は室温が22度前後で光に敏感な生き物のため薄暗い場所を好みます。

また、首に尻尾を巻きつけて寝る猫もいますが、耳ダニを持っている猫が首に尻尾を巻きつけて寝ると耳ダニが尻尾に移ってしまうことがあるので耳ダニがいる猫は移らないよう気をつけてあげましょう。

丸まって寝る

  • 外界の気温が15度以下
  • 警戒心が強い

横になって寝る

  • 外界の気温が15〜22度
  • 警戒心がゆるい

両手を広げて寝る

  • 外界の気温が23度以上
  • 警戒心がない

「ねこ」の語源?

現在猫はよく寝る生き物だといわれています。

しかしそれは昔からいわれており、諸説ありますが「ねこ」という言葉は「寝る子」からきているという説があります。

このように昔から猫はよく寝る生き物と認識されていたのですね。