猫はときどき喉を「ゴロゴロ」と鳴らしていますがその「ゴロゴロ」にはどのような効果があり、なぜ鳴らしているのか知っていますか?
そんな猫の喉の「ゴロゴロ」についてご紹介します。
「ゴロゴロ」は怪我を治している
猫が喉を「ゴロゴロ」鳴らすのにはいくつかの理由がありますがその中でひとつ、驚くべき理由があります。
それは喉をゴロゴロと鳴らすことによって骨折などの怪我を治療しているということです。
「ゴロゴロ」で治療できる理由
なぜ喉をゴロゴロ鳴らしているだけで骨折などの怪我の治療ができるかというと、猫の喉のゴロゴロという音は27〜42Hzの周波数で鳴っているからです。
27〜42Hzという周波数は骨の形成を促進し、骨を強化、骨密度の向上などの効果があるとの研究結果が出ています。
人間にも効果がある
猫のゴロゴロという周波数は猫自身だけでなく周りの人間にも効果があります。
猫と同様に骨の強化、形成、密度の向上やストレスの軽減、心拍数の低下などがあり、人間にとっても大変好影響であります。
同じネコ科でも鳴らさない動物もいる
猫と同じネコ科の動物であるライオンやトラやヒョウやジャガーなどは喉をゴロゴロ鳴らすことはなく、オオヤマネコ、チーター、マウンテンライオンは喉をゴロゴロ鳴らします。
「ゴロゴロ」と喉を鳴らす理由5つ
猫の喉のゴロゴロには骨の治療以外にも理由があります。
- 自分の気持ちを落ち着かせている
- 仲間を慰めている
- 嬉しいまたは幸せだと感じている
- なにかを要求している
- 死期が近づいてきた
自分の気持ちを落ち着かせている
猫のゴロゴロには気持ちを落ち着かせたり、リラックスさせる効果があります。
そのため、驚いたり飼い主に叱られたりと嫌なことがあったときに自分を落ち着かせリラックスしようと喉をゴロゴロ鳴らす場合があります。
仲間を慰めている
先程猫のゴロゴロには気持ちを落ち着かせリラックスする効果があると説明しましたが、これは自分以外の猫や人にも効果があるといわれています。
自分の友達や飼い主さんが元気がないときに寄り添いながらゴロゴロ喉を鳴らすのは仲間を慰め元気にしようとしているということです。
嬉しいまたは幸せだと感じている
猫は嬉しいときや幸せなとき、満足しているときにも喉を鳴らします。
これは相手に対するコミュニケーションでもあり、相手に自分は幸せだと感じていると知らせているのでしょう。
また、猫が撫でてもらっている時などに気持ちよさそうにゴロゴロ喉を鳴らすのは子猫の頃に母猫の乳を飲んでいる時のリラックスしているということを伝えるコミュニケーションだったのです。その影響で成長してからも幸せだと感じている時や満足している時、機嫌がいい時などに喉をゴロゴロと鳴らしています。
なにかを要求している
猫はお腹が空いたときや遊んで欲しいときなどに喉を鳴らす場合があります。
これは子猫が母猫に気持ちを伝える際によく使われる鳴き方です。
死期が近づいてきた
猫が歳をとったり病気や怪我で弱っている状態のときに喉を鳴らすのはお別れが近づいていることを伝えようとしているという説もあります。
一生喉をゴロゴロ鳴らさない猫もいる
猫の中でも一生喉をゴロゴロ鳴らさない猫もいます。その理由は未だわかっていません。なので「うちの猫は喉をゴロゴロ鳴らさない!病気かも!」と焦る必要はありません。
また滅多に喉をゴロゴロ鳴らさない猫もいます。
人にあまり慣れてなくリラックスしていない猫は滅多に喉をゴロゴロ鳴らさない傾向があるようです。そんな猫にはゆっくりと徐々にスキンシップを増やしてあげ、お互いの信頼関係を築いていきましょう。